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秋田渓流ルアーの記録。雪国の自然美に魅了されています。                                                                                                                                                                                                                                                                

2011年03月24日

雪と尺イワナ

3月23日のメモ
雪と尺イワナ
当日のハイライト。イワナ36cm。
雪と尺イワナ
冷え込みがむしろ好釣果の原因?
川の様子からしてそう思えてくる釣行となった。

ヤマメに逢いたくなって昼出動。予報通りの雪と寒さ。

春しか流れのない小渓をセレクト。
だから魚影は薄いし、ヤマメは小さいし、綺麗とは言い難い。
夏は黒い水がチョロチョロと流れるだけ、ウグイ一家がハバをきかしている(笑)
要するに良い川ではない。


ただ、イワナはその限りでもない。
むしろ、イワナという魚の面白さを教えてくれるような川。
アメ系は不在。ニッコウ系(と自分で勝手に思ってる)オンリー。




さて、釣行自体は滑り出し良好。入渓地点で反応がある。
スカジットのテッペンスプーン3gにヤマメがじゃれつく。
今日はこれでイケそう。
春はスプーンの良さがわかる。
去年のスプーン特訓が効いてます(笑)
雪と尺イワナ
今季初ヤマメはギンケ具合も半端でやせ気味。まあ仕方ないんだけどさ・・・。

続いて20くらいのまあまあのがヒット。でろっと濃厚な色彩(笑)
なんか、ネットでみるようなアマゴの体色を思い出した。
雪と尺イワナ
パーマークが横長ってどーゆーことよ(笑)

にわかに吹雪いてきた。
あ~あ・・・。もう3月下旬だってのに。




でも秋田に生きるってことは、こういうことだ。



毎年災害との戦いが運命づけられてる。
文字通り、命がけだ。


今年はもう無茶苦茶だった。
「三寒四温」とか、「暑さ寒さも彼岸まで」って言葉は、
秋田に関して言えば、当てはまらない。

でも、不謹慎かもしれないが、
今年は「冬特有の美しさ」も際立っていたと思う。

素晴らしい雪景色だった。



豊富な降雪は生物に対して、莫大な負荷となる一方で無量の恵みをもたらす。

その二面性にただ驚いて見とれるだけだ。
自然界ってそもそも、そういうものなんだろう。

美しかったり、恐ろしかったりする。
雪と尺イワナ
ヤマメが4つでた。反応はもっとあったけど、小さい魚だし、フッキングもほどほどにっつーことで。
今度はイワナが釣りたくなってきた(笑)
雪と尺イワナ
冷え込みでユキシロはいったん収まってる。透明度バツグン。
たぶんそれが良かった。
雪と尺イワナ
溯上魚の付く場所でじっくり粘る。
堰堤とか滝ではないけど、すごく気配のあるポイント。
小スポットかつ水勢ありで、低活性の今時期、
しかも立ち位置とポイントとの高度差がある。

だから、
いつものアップでのミノーイングだと、食わすどころか、追えないはず。
ミノーはどうしても得意な泳層が限られる。
てなわけで、テッペンスプーン続投。
スジ、キワを何度も丁寧に流す。
アクションは抑え目。しなくてもいいぐらい。アピールより食わせやすさ優先で。
ミニスプーンであることと、底取りがキモ。

見た目も発想も、まるでエサ釣り(笑)。
しかも5フィートのミノーイングロッドでやるもんだから、
もはや暴挙に近いのかもしれない(笑)

でもまあ、結果は出たし。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」って感じ。
素人の暴走も時には発見につながります。
トライ&エラー、重要です。

石際を流すこと数投目、ゆらっと影が動く
次のキャストでグッと抑え込まれる。


立ち位置から川に飛び降りて応戦(笑)ガンガン走る雷
この時期になんでこんな走れるの?とは思ったが、ネットインした魚体を見て納得。
背中が盛り上がったひし形。
いや~、いいねえ~‼
雪と尺イワナ
程よく三ツ口。あんま割れてても怖かったりする。
腹も膨れてるけど、この時期そんなに食べるものがあるのか?
コンディション良過ぎ。
雪と尺イワナ
36cm、オス。サルミンコーラもいない優秀な個体。
やっぱ白斑点が小さい。アゴのカーブ、尾びれの形に特徴がある。
ここのイワナはあんまかっこよくない。
だけどこの体型は初めてみた。痩せてはいないけどスマートな血統のはず。
雪と尺イワナ
雪と尺イワナ
ネット内径は44cm‼(爆)

でも秋田の川だとオーバースペックとも言い切れない。
ヤマメは小さいが、イワナはまあまあだし、ブラウンもいる。
サクラとかニジがまれに外道としてヒットすることもある。
実績で言うなら、このネットに寒河江の80近いサケも入りました(笑)

・・・なによりこのネット安かったし(笑)
雪と尺イワナ
このサイズでオレンジベリーってのもすごい。
もろに山のイワナ。
マダラ状で汚く見えるが、病変の個体ではない。
雪と尺イワナ




実はこのブログで、自分のテクニックに関して書いたのは、今回の記事が初めて。

やっぱり素人のテクニックのゴタクなんてウザいんだろうな、
と思ってたし、
生き物の写真とか風景の写真を優先したかったので、
テクニックに関する記述は避けていた。
だけど、
記録として書いてるのだし、読み物でもあるし、成長の証ってのは自分にとって大事。
頭を使って釣っていることを記録しておきたい。


何より、食わせのテクニックの存在について、渓流歴三年目まで半信半疑だった。


「キャストに慣れて、ピンスポに打てるようになったらあとは、漫然とミノーを使い、
 漫然と効いてるのかわからないトゥイッチをし、
 数撃てば当たる方式で、とにかく数通って、偶発的に好条件や、
 好場所に当たることが大事で、釣果を左右する。」


・・・要するに、「渓流ルアーはその日の川次第。」


渓流ルアーなんてのはそんなものだと決めつけていたが、
確かに数打ちゃ当たる作戦も、
いい川に入ることや、いい条件に当たることも大事だけど、


「それだけじゃないよ」、「食わせのテクはあるよ」と、

去年、真夏の川で、ヤマメたちにほんの少しだけ教えてもらった。
今回もイワナから貴重な情報を頂いた。


せっかく教えてもらったんだから、メモするのは礼儀でしょ。




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Posted by つしま at 08:20 │渓流

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